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写真は某マンションの3F基準親墨です。建築工事の最初、「遣方」(建物位置出し)工事の際、承認をされた基準またはその復元を基準親墨といいます。親墨出しは工事完了までいかなる高さであっても、鉛直方向に同一の基準墨を何回でも復元する事を目的とし、この基準によって建物はまっすぐに建てることが出来る、いわば建築工事全てのベンチマークです。
通常、床コンクリート面には基準通り芯の1m返り墨を墨出し施工します。上記写真で作った縦貫通穴から下げ振りを降ろし、下のフロアーの基準墨で実測します。その点を、X方向・Y方向を共に通り芯からピタリ1mに再現した基準点を建物四隅でそれぞれ位置出しし、その4点間の全長と直角・平行をスチールテープとセオドライト確認します。
説明すると少しややこしいですね。
写真は上記写真のコンクリート打設後に、測り上げ施工をした状態を真上から写したものです。
一般的なレーザー墨出し器です。
広く普及しましたが、特性を知って使われている方は少数です。
レーザーは直線と思い込んでいる方が多いようですが、構造上、レンズと半導体の位置にほんの少しでもズレが生じると、湾曲してしまいます。
正確な直線はその関係が精密に正しい場合でしかなく、更に、傾きが無く、鉛直 又は水平である必要があります。
他にも様々な精密機器がありますが、どれも大切な事は、機械精度をチェックできる技能者が使用する必要があります。
RC造の場合、基準仕上げ墨出しとして
@基準レベル墨
AAW SDなど鋼製建具基準墨
Bタイル基準墨
を各壁面に墨出しします。